「行動することが生きることである」(集英社文庫)宇野千代

p13
「人間の考えることは、その人の行動によって引き出されることが多い。」
宇野千代は行動型の中でも一番の行動型でした。自分の行動についていかなる批評もしないで、批評する暇もないほど、素早く行動したのです。

p16
「自分から進んでその中に這入っていくことによって、私は傷つかないことを覚えた。」
素早い行動ほど『生きていた』という感覚が強いのです。後悔はみじんもしない、という感覚です。傷つくようなことでも、何かすることによって、すっとそこを通り抜けることができるのです。

p29
「自分自身が自分に与える暗示」
人生のことは凡て、言葉の暗示です。他人にもらう褒め言葉はうれしいものですが、それよりもっといいのは自分自身が自分に与える言葉の暗示です。自分で思い込む、その思い込みの強さが、自分の良い芽を伸ばすからです。これは自信をもっているということです。

p34
「人間は誰でも、自分が平静であると言う状態を装って、それで生きていく。」
物事を判断するとき、恐怖心から事実と異なった判断をすることがあります。失敗した経験からくる恐怖心で、やり損ないはしないかと思えば思うほど、やり損なうのです。

p37
「私は凡ゆることを覚えていて忘れないほど、強くはない。私は弱くても好い。」
愉しくないことは忘れたいのです。いいえ、それはすでに忘れていると思いたいのです。そしてそんなことなどなかったかのように忘れるのです。自分の罪も、他人からの災いも忘れるのです。忘れるということは、愉しいことです。

p48
「心の中の、もう一人の自分を探し出して、たったいまから、どんな人生に生きようとも、屋でも鉄砲でも持って来い、私の心は汚されないぞ。」
心の中が、永久に、喜びと感謝でいっぱいの気持ちで生きるのです。この事実が大きな幸福をもたらすでしょう。

p51
「明るいことを考えましょう。いつでも、花飾りのついた帽子を冠っている気になりましょう。」
自分に自信をもつのです。それが成功の鍵です。わたしはきれいだと自信をもって生きましょう。

p52
「小さい子供のときから、父母たちの言葉によって剥奪されていた自信を、力いっぱいの気持ちで、自分の力で、自分の手に取り戻そうと試みた訳なのです。」
私はかわいい、本当にかわいい、と朝から晩まで、自分で自分の耳に話しかけるのです。自分は何でもできると信じるのです。それが嬉しいのです。

p82
「父母の愛は広大無辺のもので、あなたが、いま、ほんのちょっとした、父母の悲しむような行為をしたくらいのことで、傷つくような、そんな小っぽけなものではない、と私は思います。」
親は自分の若い時を考えて、大切な子供たちに同じ思いをさせないよう、口やかましく育てるのでしょう。

p95
「お互いに相手の傷にさわらない、傷のあるところは知らん顔をして除けて通る、ということでした。」
愛情は、そこにはない心の作用です。それは過去の生活をあれこれと問わないことからも、理解することができます。

p98
「この自分で自分に言ってみる、と言うことが大切です。」
他人を見るように、自分を見るという客観性が大切です。他人に言うように、自分に言ってみるのです。

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